特集 自然と環境の読書案内

木の教え


著者:塩野米松/文 三上修/画

出版社:草思社

ISBN:4794213298

価格:1,260円(税込)

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レビュアー:渡辺征治(フリーライター)

自然の力を借りて手仕事をなす職人に、おそらく最も多く会っているであろう作家の新刊。木は日本人が最も使ってきた素材であり、その活かし方について私たちの先々代くらいまでは相当に長けてきた。その特質を知り抜き、暮らしを形作る技を数々紹介しているが、単に技術批評の書でもない。今となっては職人だけが知っている「木の教調」・・・日本人の精神のありよう、個人の生きる術までも支えてきた学びの言葉・・・を明らかにしているところに、自然と人をつなぐ本書の到達点がある。『失われた手仕事の思想』(草思社)に次ぐ、透徹した見識の集成と言えるだろう。


レビュアーから:宮城県河北町生まれ、現住。地の利で東北一円の森・川・海と農林漁業、そのまわりのゆったりした衣食住をたずねて書く39歳。「木の家に住むことを勉強する本」「季刊 住む。」(農文協)、月刊「家の光」(JAグループ家の光出版局)、地元誌河北新報ほかに執筆。北上川流域の写真とコラムのホームページストリームバンク」公開中。 http://www.streambank.info

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